いい先生とはどんな先生か『「学力」の経済学』書評

2015/10/12 13:13

いい先生とは何か教育において家庭が重要であることは疑う余地はありませんが、いい先生に出会うことで劇的に人生が変わることも少なくありません。 では、いい先生とはどのような先生なのでしょうか。「学力」の経済学では、いい先生であるかどうかを測る指標として付加価値という概念を説明しています。 付加価値とは、その先生が教えることによって伸びた成績を表すものです。簡単に話をするなら、平均点が30点のクラスを平均点50点のクラスに変えたのであれば、上昇スコアである20点分の付加価値..

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少人数学級には効果はあるのか 『「学力」の経済学』書評

2015/10/04 16:02

「少人数学級には効果があるのか」で語られていること子どもへの教育を考える時にそこまで選択する機会は無いと思われるので、どちらかと言うと教養として知っておくと良いかも、程度のものですが、「学力」の経済学では第四章「少人数学級には効果があるのか」を丸っと使って、最も力を入れているテーマとして少人数学級について語っています。 第四章で語られている内容は、 ・少人数学級には効果はあるが、小さい ・35人学級と40人学級とでは子どもに与える影響はさらに微小 ・少人数学級..

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幼児教育の重要性 『「学力」の経済学』書評

2015/09/27 17:37

最も教育効果が高い教育は幼児教育子供の教育費と言うと、塾や家庭教師、学費など、比較的学齢が高くなってからの教育費用のことが思い浮かぶと思います。この例からも推測できるように、子供の教育に関しては「教育段階が高くなればなるほど教育の収益率は高くなる」と思われがちです。 しかし、教育経済学の世界ではその真逆で「もっとも収益率が高いのは、子どもが小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)」であることが常識だとされています。 幼児教育の重要性を示す例として、「学力」の経済学で..

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習熟度別学習の効果は? 『「学力」の経済学』書評

2015/09/06 17:51

習熟度別学習は全ての学習者にとって幸せ!?より進んだ子供たちに進んだ教育を行うためには習熟度別学習は必要だ、とも、格差が広がるから習熟度別学習は良くないとも言われ、習熟度別学習の是非については教育の分野で非常に紛糾しやすいテーマとなっています。 これらの議論においても例のごとく実証研究の事例が引かれることなく、ただただ各人の主観で話が展開することが多いわけですが、このテーマに関しても「学力」の経済学では実証研究が紹介されています。 紹介されているのはマサチューセッツ工..

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子供を悪友から引き離すべきか『「学力」の経済学』書評

2015/09/05 15:39

問題児が周り及ぼす悪影響教育心理学の研究によって、一人の問題児が周りに及ぼす悪影響の大きさについて様々な事実が解ってきています。「学力」の経済学では、「女子のような名前をつけられた男子は、いじめを受けやすく、問題行動を起こしやすい。そのような男子がいるクラスでは他のクラスに比べて学力が低下しやすい」ことを突き止めたフィグリオ教授らの研究、「親から虐待を受けている子供は、問題を起こしやすく、そのような子供がいる学級では学級運営が困難になり、他の子供の学力が低下する。また、他..

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子供を無理をしてでも良い学校に行かせるべきか 『「学力」の経済学』書評

2015/08/30 19:19

「平均的な学力」が子供に及ぼす影響多くの研究の結果、少なくとも初等教育においては女子の方が男子よりも成績が良いことが知られています。この男女の成績差を利用して「平均的な学力」が子供に及ぼす影響を調べようとしたのがスタンフォード大学のホックスビィ教授らの研究です。 ホックスビィ教授らはテキサス州の小学校3~6年生のデータに男女比のバラつきがあり、学年に女子が多い場合はその学年の平均的な成績が高くなるという現象に目を付けました。 こうして、全体の平均点が「偶然に」高くなっ..

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