ドミニオン ボードゲーム初心者のガチゲーマーが語るレビュー



ゲーム性の高さ:★★★
パーティー性の高さ:★
1ゲームのプレイ時間:★★
持ち運びの容易さ:★
初回プレイのハードルの低さ:★★
※これらの評価は著者の独断と偏見で書かれています

ドミニオン概要

ドイツの2009年ゲーム大賞にて、大賞を受賞したボードゲームです。プレイ人数は2~4人。プレイ時間の目安は45分とされています。
最終的にはゲーム終了時に保有している勝利点カードの得点の大きさを競うゲームです。
基本的にゲームの勝敗にのみ影響を与える勝利点カード、他のカードを獲得するための通貨となる財宝カード、様々な特殊な効果を発動することが出来るアクションカードが存在します。
全てのプレイヤーには最初に一番弱い勝利点カードである屋敷3枚と一番弱い財宝カードである銅貨7枚の10枚からなる山札が配られます。プレイヤーは自分の山札から毎ターン5枚ずつのカードを引き、その5枚のカードで出来ることを行います。
この時、最も重要になってくるのが自分の手札にある財宝カードでカードを獲得するという行動になります。
獲得出来るカードは勝利点6の属州、勝利点3の公領、勝利点1の屋敷。3の価値を出せる金貨、2の価値を出せる銀貨、1の価値を出せる銅貨。そして、ゲーム開始前に選択した10種類のカードとなります。これらのカードの中から自分の手札の財宝カードで買えるものを獲得して行く流れになります。
毎ターン、手札と獲得したカードを全て捨て札に送り、山札が尽きるまで5枚引く作業を行います。そして、山札が0枚になった状態でカードを引くことになった時、全ての捨て札を混ぜてシャッフルし、再度山札を作ります。
これらを繰り返して行く中で、属州のカードが全て獲得されてしまうか、属州以外のカードが3種類全て獲得されたターンの終了時に勝利点を最も多く獲得しているプレイヤーの勝利となります。


ドミニオンの特徴

ゲーム開始時に(大概ランダムに選ぶ)10種類のカードの組み合わせによって戦略が大きく変わるため、毎ゲームごとに採るべき戦略が変わりやすく、高いゲーム性となっています。効率の良い戦略が何になるかという思考の幅が非常に広いため、頭を使ってゲームをするのが好きな人にとっては堪らなく面白いでしょう。ただし、基本セットだけでやろうとすると、優越戦略が割と簡単に見つかってしまうので、拡張セットも購入していき、選択肢を広げないとすぐに飽きてしまうかもしれません。
一方で、何度もドミニオンをやった人(ないし、他のゲームでも経験が豊富な人)は見た瞬間に強い動きが何であるかを理解し、強力な戦略を打ち立てられるのに対して、そうでない人は何をすべきかよく解らないという状態に陥りがちです。このため、中級者と初心者の差が非常に大きく、何ゲームやってもまず勝てないという状態になります。このため、パッと集まって色々なレベル感の人でパーティームードで楽しくやるゲームとしては不向きでしょう。
1ゲームの時間は概ね1時間以内に出来るので短めなのですが、アクションカードの中に他のプレイヤーに呪いを強制的に獲得させるカードが混じっていると極端にゲームスピードが遅くなり、2時間以上かかってしまうことも少なくありません。予めそうしたカードが選ばれないよう弾いておくなどの工夫をしないと、1ゲームの時間が読みづらいという難点があります。
そもそものセットのサイズが大きいのに加えて、実質拡張セットが必須なので、持ち運びの容易さはかなり低いです。ジップロックなどにまとめて使いやすいようにまとめて置くことでだいぶ持ち運びの問題が容易になりますので、工夫をすることで改善はすると思います。
また、ルール自体がまぁまぁ複雑ですので、類似のゲームをやったことの無い人に説明して開始するまでには多少時間がかかるかもしれません。1ゲームが短めのゲームですので、軽く説明したら一回チュートリアルのつもりでやって慣れて貰うのが賢明なように思います。


初心者が考える基本戦略

ドミニオンで強い行動は大きく分けて二つで、一つは自分の山札を強くすること。もう一つは終了タイミングを予想して、そのタイミングまでに自分の勝利点を最大化することです。これらのどちらを疎かにしても勝利することは難しく、特に初心者は後者への意識が疎かになりやすく、運良く全プレイヤーで最強の山札に出来たのにも関わらず勝利点の獲得が間に合わずに憤死することも少なくありません。
山札を強くするためには山札の中における強力なカードの比率を高めることが重要になってきます。強いカードを何枚も獲得して比率を高める方法もありますし、不要なカードを減らすカード(金貸しなど)を使って山札を圧縮して比率を高めることも可能です。あとはアクションカードは1ターンに1回しか使えないものが多いので、強そうだからといって買い過ぎると手札がアクションカードだらけになる事故を招きます。銀貨を買う行動が意外と強い行動だと理解しておくことは重要です。
終了タイミングを予想するとか、終了タイミングを1周ずらすために敢えて一番コストパフォーマンスが良い行動を取らないというような動きは重要なのですが、こちらは山札を強くするのに比べて難しいです。現在自分が勝利点を何点保持しており、最も保持している人と比べて多いのか少ないのか。今他の人の山札の状況はどのようになっており、期待値として1周回ってくるまでに何枚属州が買われそうか。などなど頭に入れておくと有利になる情報はかなりあります。
その辺りの計算が難しいと思う場合、とりあえず山札を強くすることを考えておき、無理しなくても属州が買えるようになってきたら勝利点が買えるタイミングで買い始めるなど、少し緩やかに考えてもガチ勢がメンバーに混じっていなければ十分戦えると思います。
あと注意が必要なこととしては、基本セットだと礼拝堂というカードが強過ぎるため、このカードがある場合、これを使わないとまずゲームになりません。1ターン犠牲にして全ての銅貨と屋敷を消して圧縮するというのは直観的には強さが解りにくい行動なので、抵抗があるかもしれないのですが、一度やられるとその強さが解ると思います。ドミニオンが拡張必須だと感じるのはこの礼拝堂の異様な強さに依るところもあって、このカードがあるゲームはある程度慣れた人同士だと全員が同じ行動を取り始めて面白みが欠けてしまうんですよね(汗
以上、ドミニオン初心者が考えた基本戦略でした。大筋こんな感じでやって行けば楽しんだり、たまには勝てたりといった程度には遊べるんじゃないかなと思います。


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