倒産する前に転職を! 『御社の寿命 - あなたの将来は「目利き力」で決まる! (中公新書ラクレ) 新書』帝国データバンク情報部 (著)


うちの会社大丈夫かな…

古くは山一證券の破綻、一番新しいものでは東芝の大規模粉飾決済。誰でも知っているような大企業でも大規模なリストラを行ったり、大きな組織改革が必要になったり、破綻してしまったりすることがあるという認識は今を生きるビジネスマンならほぼ共通の認識になっていると言えるでしょう。
根拠もなく「うちの会社は大丈夫」という言葉を発することのリスクの大きさは誰しもが認識するところではないでしょうか。
さて、「うちの会社は大丈夫」かどうか、会社の中で働いていても判断基準がないことが多く、問題が発生した時、中で働いている社員にとっては寝耳に水状態だったという話です。この状態では身を守るのが非常に困難になってしまいますよね。
そんな恐怖を抱いていたところに、実際に倒産した会社のデータを元に倒産の危険がある会社を「目利きする」ポイントを挙げたのが御社の寿命 - あなたの将来は「目利き力」で決まる! (中公新書ラクレ)になります。


倒産リスクの高い会社の見分け方

帝国データバンクのデータをもとに、実際に倒産した会社の倒産のパターンをまとめていったのが本書になります。「帝国データバンクのデータ」などと書いてあるので財務諸表をどう見るかという本だと思ってしまいがちですが、この本はどちらかというと中で働いている人がその場で感じることが出来る内容がメインとなっています。
実際に書かれている例からいくつか挙げますと、

会社の管理職がやめるタイミングは倒産の予兆の一つ
会社の財務状況が解るのは部長より上のクラスの人間です。1ケースなら偶然の可能性が高いかもしれませんが、部長級の退職が複数ある場合、中でも経理部長が退職する時は非常にリスクが高い状態です。今すぐに転職活動を始めるべきでしょう。

売り上げ規模の割に会社の電話が鳴ってなかったり来客が極端に少なかったりする
特に、長期間働いている方は「昔と比べて電話の件数が少なくなったな」と感じることがあるかもしれません。電話や来客の減少は即ち新規契約の減少を表すはずです。このような傾向を肌で感じたらやはり転職活動を開始してみるのがベターでしょう。

大量採用、大量離職が起きている
言わずもがなの非常に問題のある状況ですね。戦力が定着していかないので、育成コストの払い損にもなっています。この状態は倒産秒読み状態である可能性があるので、他の大量離職者同様、今すぐ転職活動を始めるべきです。

これらは代表的で解りやすいものですが、他にも多くの事例とそこから観察される傾向がたくさんのエピソードとともに載っています。


でも、転職活動始めるって言ってもどうやって始めれば…

特に新卒で大企業に入社し、そこでずっと勤め上げるつもりだった方はそうでしょうが、転職活動のやり方がそもそも解らないかもしれませんね。
転職活動は基本的には転職サイトを通じて行うのが一般的です。
転職サイトごとに特色があり、年齢、年収・職位によってどこの転職サイトに登録すると良い求人と出会いやすいかが大きく変わります。
こちらのページに年齢、年収によってどの転職サイトが良いかまとまっていますので、参考にされると良いと思います。
転職サイトに登録後、企業や転職エージェントからスカウトが送られてくるのを待ったり、自分から求人を検索して応募することで転職活動を行うことが出来ます。
会社が実際に倒産してから動き始めると、心に余裕がないでしょうし、十分な準備を行えず転職が上手くいかないことや、条件の悪い会社で妥協してしまうことが多くなります。倒産のリスクを少しでも感じ取った時点で少なくとも転職サイトへの登録は行っておくべきでしょう。


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